音は人工的に排除しない限り、常に身の回りに介在している物です。
例えば、風に木々が揺れる音、建物や電線で風邪が切れる音、通学中の子供達の声、鳥のさえずりや車の通過する音、電車の通る音、緊急車両の通貨音、飛行機の飛ぶ音、さらに室内に耳を傾けると時計のカチカチ鳴る音、エアコンや洗濯機の動作音、ラジオやTVからの音、蛍光灯の音等例を挙げればきりがありません。
それぞれに周波数帯や、振幅による音の大きさは異なりますが常に音の中に身をおいて生活しているのが我々人間です。実際にまったく音のない世界『無音』の状態を体験するには、音響機器の実験等で使われる無響室と呼ばれるような部屋でしか無音の状態は体験できないのです。
無音の状態では気分もリラックスできさぞかし落ち着ける空間だろうと考えるのは誤りで人類が地球に生誕して以来、音に囲まれて生活してきた我々は、周囲の状況や危機の到来も音という情報から取得したり感知してきた生物であり情報源としての音を立たれたとき、人は非常な不安やストレスを感じるのであります。