
【防音室の選び方完全ガイド】用途別おすすめ・費用・施工の注意点
防音室は、楽器の練習や録音、在宅ワークなど、静かな環境が必要なシーンで大きな効果を発揮する空間です。本記事では、防音室の基本から選び方、施工の注意点まで、はじめての方にもわかりやすくご紹介します。
1. なぜ防音室が必要なのか?

住宅やマンションでは、音のトラブルが大きなストレスになることがあります。防音室を設置することで、自分の音を外に漏らさず、外からの騒音も遮断できます。特にピアノやギターなどの楽器練習を夜間に行う方にとって、防音室は必須の設備といえるでしょう。
2. 防音室の種類と選び方

防音室にはいくつかのタイプがあり、目的や設置場所に応じて最適なものを選ぶ必要があります。
- パネル組立型:工場で組み立てた部材を設置。短工期で移設も可能。
- 簡易工事型:既存の部屋に防音改修を施す。建物に馴染みやすくDIYでも施工しやすい。
- 完全独立型:防振対策から設計する本格仕様。高性能。

3. 防音性能はどのくらい必要?

防音室の性能は「遮音等級」や「D値(dB)」で評価されます。たとえば、隣戸への配慮が必要なマンションでは、D-65以上を目安に設計することが多いです。遮音性能が足りないと、せっかくの施工が無駄になることもあります。
4. 防音室の費用相場と注意点
施工内容や性能によって価格は大きく異なりますが、目安としては以下のようになります:
- 簡易型防音ブース:50〜100万円
- パネル組み立て型防音室:150〜300万円
- 浮構造の工事型防音室:300万円〜
※断熱材や換気設備の有無、設置階数によっても金額は変動します。
5. 施工業者選びのポイント

防音室は専門知識が必要なため、建築音響に精通した業者に依頼することが成功のカギです。過去の施工事例を確認し、実績が豊富な業者を選びましょう。現地調査と音響測定を行ってくれるかも重要です。
6. よくある失敗とその対策

- 「換気の音が気になる」→静音換気設備を導入
- 「音が響きすぎる」→吸音パネルで対処
- 「楽器が運べなかった」→搬入経路も要確認
まとめ

防音室は、静かな生活や音楽活動に欠かせない環境です。用途や音量、周囲への影響を考慮し、信頼できる専門業者に相談することで、安心して導入することができます。
昭和音響♪では、用途に合わせた最適な防音室をご提案しています。お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
津江 大作(建築音響技術責任者)|株式会社昭和クリエイト 昭和音響♪
防音室や楽器練習室の設計・施工の実績多数。建築と音響をつなぐ専門家として、快適な音環境をご提案しています。