Purpose
防音の目的
建物の防音工事は音楽ホールや鉄道など公共施設に用いられる特殊な工法でありましたが、建築技術の発展により、身近な施設にも、一般住宅でも取り入れられる工法となってきました。
住宅街の中での音楽教室の営業や、音楽サロンの営業も、時間を気にする事なく運営できます。
設計にあたり、先ずは防音室が設置される場所の環境把握が大切です。 防音室から室外に漏れる音に対しては隣接する部屋の静かさや敷地境界線での環境騒音、防音室内に侵入する音として配管や換気ダクトなどの設備騒音を確認していきます。
効率の良い防音計画を検討する事で、広い空間ではありつつも、過剰な予算をかけない音楽教室や音楽サロンの検討ができます。
音楽教室として、戸建住宅やマンション、商業施設において 弊社でもっとも多くのお客様に採用されている防音室の構成とおおよその価格をご紹介します。
Specs
基本仕様
音楽教室 音楽サロン
複合施設内設置型の場合
独立テナント型の場合
資料は、日本建築学会の遮音性能基準表です。
弊社のご提案として、水色の部分が、建物(専有部)外へ防音室として機能する必要な遮音性能となります。
緑色の部分は、室内側へ防音室として機能する必要な遮音性能となります。
Price and Construction
価格と工期
※
施工前床面積での計算。価格は施工前面積でのおおよその価格となります。
上図の価格に、リフォームの場合は解体費用エアコンや消音換気設備などが必要となります。
条件にあわせて費用は変動しますので、表示価格は総額ではございません。
その他、照明器具や楽譜棚などオプション工事も承ります。
※
工事期間は現地で作業をする日数の目安です。
工事に着手するまでには、納期のかかる建材の発注など別途時間のかかる場合があります。
実際によくお問合せのある、音楽教室施工例は以下をご覧ください。
実際によくお問合せのある、音楽サロン施工例は以下をご覧ください。
Point
設計のポイント
音楽教室や音楽サロンについて
Point1
ピアノの搬入経路の検討
防音室を作ったものの、ピアノが入らないという事例を聞く事があります。搬入経路を確認して検討しましょう。
Point2
譜読しやすい照明計画
楽譜にあてる照明について、光の色や量を調整し、目が疲れにくく譜面が見やすい照明を検討しましょう。
Point3
譜面・スコアの収納計画
楽譜はサイズが様々で、薄っぺらい楽譜もあります。縦型に収納するか横型に収納するか、または両方の収納ができるようにするか、楽譜の収納計画を考えると作り付けの室内楽譜棚を作る方が効率が良いことが多くあります。室内音響としての音響障害対策としても効果的です。
Point4
楽曲ジャンルによる響きの調整
クラシカルでリッチな響き、ナチュラルリバーブとしての響きの良さは、演奏環境としては気持ちよく良いものです。一方で練習環境としては、残響が少なく音の輪郭がはっきりとわかる防音室の方が、ご自身の演奏音のチェックがしやすく演奏技術の向上を目的とする防音室にはおすすめです。
Point5
デザインと吸音・反射性能の検討
人間は音をただの物理的な法則としてとらえるだけではなく、その時の精神面や演奏する環境面で、聞こえ方が大きく変わります。室内音響として、室形状や残響調整を弊社が検討します。お客様の感覚にあわせて内装を施したオリジナルデザインの防音室では、自然に気持ちとご自身のお耳にやさしく気に入った響きの音楽室となります。
音楽教室の場合はさらに
Point1
演奏姿勢を確認するための鏡の設置
Point2
生徒さんの靴、衣類や手荷物の管理方法
Point3
待合室の設備、機能などの検討
Point4
2台目の設置
Point5
連弾やアンサンブルへの対応
Point6
教室内発表会への対応
Flow
全体の流れ
お問合せ~ ご要望のヒアリング
防音室の設計開始~遮音性能・室内音響の検討
防音室の機能を確認
大型楽器、家具の搬入経路の検討
室入口のドアやサッシのタイプの検討
床段差のある場合の室形状の検討 換気設備のグレードなどの検討
仕上げ材の検討
ご提案プランで、防音室の形と機能と概算費用の確認
工事プランの最終調整
プラン確定とご契約・仕上げ材などの決定
※上記ご契約までの作業は無料ご提案の範囲でございます。
パースの作成などは、一部契約後か、有料での作業となります。
着工日の設定
同時にご近所様への工事のお知らせと、ご挨拶を昭和音響が行います。
※着工日について① マンションの場合は工事申請と工事許可が必要になります。お住まいの管理人様などに工事申請に必要な期間をお訪ねください。 新築戸建てで建築工事を一緒に進める防音室工事の場合は、建築業者のスケジュールにあわせて調整し、お引渡しを建物と同時に実施します。
※着工日について② 防音建材の防音ガラスや鋼製防音ドア、防振ゴムの一部や消音換気扇などについては、時期によって納品に多くの日数がかかる事があります。 納期のかかる建材の納品予定にあわせて、工事工程を組立てます。
工事開始
職人まかせではなく、建築に関わる様々な資格や、防音室についての知識を持った経験豊富な自社スタッフが、工事を一つ一つ確認しながら、工程管理と安全管理を徹底し、一生懸命工事します!!
工事完了・社内完了検査
※測定について 1 空気音遮断性能測定結果
測定はJIS A 1417 建築物の空気音遮断性能の測定方法に準じて行い、評価は日本建築学会推奨基準を用いて測定を実施します。
2 床衝撃音遮断性能測定結果
測定はJIS A 1418-2 建築物の床衝撃音遮断性能の測定方法(標準重量衝撃源による方法)に準じて行い、評価はJIS A 1419 「建築物の遮音等級」
および日本建築学会の「建築物の遮音性能基準と設計指針」を用いて測定を実施します。
※工事後のアフターメンテナンス
基本的に弊社にて施工させていただきましたお客様には、その後の弊社工事対象物の不具合が発生した場合や室内音響についての
アドバイスなどは無償にてアフターメンテナンスを行っております。
(自然・経年劣化及び、部材の損傷・損耗による交換等については、費用がかかる場合もございます。)
防音ドアや空調設備、照明器具やサッシに至るまで 建材メーカーによっては、メーカー保証もございます。
メーカーと弊社の2つの保証でご安心頂けます。
㊗工事完了お引渡し。
メンテナンスもすぐに駆け付けます!!
ご自身にもご近所様にも、ストレスフリーの心に優しい防音室で音楽ライフをお楽しみください。
03-6276-8617
9:00 〜 18:30 月〜金 (祝日除く)