音響拡散壁とコーニス照明で、ラグジュアリーな仕上がりのグランドピアノ防音室・施工事例
最初は防音マンションを共に作ったゼネコン様からのお問い合わせでした。新築RC戸建ての建設に伴い、鋼製防音ドアのみの工事をご相談いただきました。ゼネコン様と設計事務所様、関係者全員で打ち合わせをしたところ、当初計画ではオーナー様のご要望を満たす防音性能が担保できないという話になり、防音室すべての工事をご用命いただく流れとなりました。
結果として、オーナー様のご要望通りの防音室が完成し、お喜びの声をいただいております。

↑11.7帖の広々とした防音室。ブラウンのYAMAHAグランドピアノが中央に配されています。

↑音響拡散壁を優しく照らすコーニス照明は、凹凸のある壁材を照らすことで、お互いの美しさを引き立てます。

↑ライティングレールを目立たせないように先に天井へ取付け、後から合わせて天井吸音板を施工。
レールが埋め込まれた状態になり、スッキリとした印象を与えています。

↑写真奥側には、建物本体会社様が施工されたオリジナル家具が。生活感が出てしまうエアコンも家具内に格納され、非日常な雰囲気になっています。

↑壁一面に施された「音響拡散壁」として、奥行が15㎜~45㎜、幅が15㎜~45㎜、無垢のリブパネルを施工しました。
音楽ホールのような音の響きを、防音室でも再現する役割を担っています。


↑壁一面にこのリブパネルを施工することによって、ラグジュアリーな空間が演出されています。

↑今回は、壁と床の間の巾木を付けない形での施工でした。高い技術が必要とされますが、モダンでスッキリとした空間に。

↑D45の鋼製防音ドアを採用。通常はドア幅が900㎜ですが、今回は幅が1200㎜のドアに。200kgの重みがあるため、4人掛かりで取り付けました。高さも2300㎜、大型の片開き防音ドアです。

↑建物本体の床と防音室に段差ができないよう、フラットに施工しました。

↑開放感のある出入口からは、ブラウンで統一された音響拡散体とグランドピアノがお出迎え。
防音工事の様子

↑工事前の様子。RC造の戸建ては防音室を造る上で、非常に条件の良い環境です。

↑床面に乾式防振床の施工をしている様子。

↑軽量鉄骨を枠組み、浮遮音層を構成していきます。

↑配線の隙間は音漏れの原因に。オリジナルの遮音ボックスを取り付け、音を遮断します。

↑吸音・吸湿効果のある断熱材を敷き詰め、ボードを幾重にも重ねていきます。

↑ボード施工中の一面です。素材の異なるボードを貼ることで遮音性能を上げていきます。
ご計画プラン
