2台のグランドピアノを演奏できる防音室 施工事例
今回のご依頼内容は、長年ピアノを愛好し、この度北海道から神奈川県へ転居されたO様のピアノ用防音室です。
新天地での生活に際し、「ご近所への配慮」から防音工事を決意されたとのこと。特に以前、ご自身のピアノの音が家の外まで響いていることを知り、新居での防音対策の必要性を強く感じたといいます。
また、GX-3とGX-2の2台のグランドピアノをお持ちだったため、お家探しも「2台のグランドピアノが置ける」ことを前提としたご計画をされていました。
そんなO様が弊社を選んでくださった経緯や、防音室ができたことによる環境の変化など、防音室をご計画中の方にぜひ読んでいただきたい内容のインタビューです。

↑施工したこちらの防音室は、2台のグランドピアノを設置した本格的なピアノ演奏空間です。
ご友人とのアンサンブルや、オンラインレッスンなど、さまざまな用途に対応できるよう、遮音性能と音響バランスの両立を追求しました。

↑GX-3とGX-2の2台のグランドピアノは互い違いに設置しました。

↑建具や床材、棚板、カーテンに至るまで深みのあるダークブラウンで統一し、落ち着ける空間としました。


↑ピアノの楽譜はサイズが多種多様。重みもあるため、耐荷重が安心の棚板を可動棚にしています。

↑天井には音の反響を抑える吸音材と、楽譜を綺麗に照らす設計のスポットライト。中央のシーリングライトは全体を明るくします。

↑木製の防音ドアには、しっかりと閉めることで密閉度を上げるハンドルを採用。

↑サウンドロックから防音室の入口にかけて段階的に少しずつ段差を設け、スムーズに出入りできる設計に。

↑既存の出窓は活かしつつ、内側に防音ガラスの二重インナーサッシを取り付けました。隣家が近いため、防音対策も徹底。

↑ライティングレール用の調光スイッチ・シーリングライトスイッチ・換気スイッチ
工事前~解体~防音工事の様子

↑工事前、現地調査を行った時の出窓の様子。右上はエアコンがあった場所ですが、防音室施工に伴い、位置を変更します。

↑既存収納。建具と床は解体し、新たに楽譜を収納する可動棚を施工しました。


↑床・天井の解体後、基礎が見える状態に。天井には換気ダクトや配管を配置しています。



完成した防音室で、実際にピアノを演奏していただきました。
完成した防音室で、O様にグランドピアノを演奏していただきました。
防音室では85dB前後だったピアノの音が、防音室から出て防音ドアの前に立った時、45~50dB前後となっています。
これは静かな事務所や普通の会話程度の音量です。日常生活でよく聞く音で、うるさいとは感じない程度の音量とされています。
さらにサウンドロックを経て、もうひとつの通常のドアを閉めると、40dB以下に。
40dBは図書館や市街地の深夜と同等のレベルとされています。夜間でも安心してピアノを演奏できる環境となりました。
ご計画プラン
