マンションの一室に、秘密基地のようなギター演奏のための防音室、完成。
今回はプロのギタリストである丸山安里様から防音工事をご用命いただきました。オーナー様は、近隣への音の迷惑を気にすることなく、自分だけの音楽制作スペースが欲しいと以前から考えていました。約5〜6年前から計画しており、新しいマンションに引っ越したのを機に、この空間を作る絶好の機会ということでご相談いただきました。
誰にも邪魔されない環境で仕事に集中できるようになり、開放感も感じていると嬉しいご感想をいただいています。
マンションの洋室が、「真っ暗で冷たい部屋」をコンセプトとした、ご自身の「秘密基地」のような空間に生まれ変わりました。
↑防音室の入口から見たお部屋の様子。
↑部屋の全体をブラック×グレーで統一した、「真っ暗で冷たい部屋」。秘密基地のような雰囲気が、創作活動のインスピレーションを高めます。
↑天井・壁・床にはそれぞれデザイン性の高い仕上げを施しました。
防音性能とデザイン性を両立した、こだわりの内装
↑扉はD-35の自社製木製防音ドアをご採用いただきました。マットブラックなドアは非日常な空間への入口としてピッタリ。
↑天井には厚さ50㎜、グレーのGCボートを施工。ギターが響きすぎないよう、吸音の役割を果たします。
シーリングライトはオーナー様が選ばれた、床面と天井面の両方を照らすことができるスタイリッシュな照明です。
↑セメントの質感を生かした、一枚として同じものがない無垢の建築素材SOLIDO。
外壁材としても使われるこの壁材は、素材の強靭さはもちろんのこと、時が経つにつれて風合いの移り変わりを楽しむことができます。
吸音材とのバランスを取りながら、心地よいギターの反響を演出します。
↑窓側はマンション修繕の可能性も考慮し、デスク前に取り外しができるブラックのGCボードを施工しました。
↑お気に入りのギターをかけておくためのハンガーを設置しました。壁の自然素材が、ギターの美しさを際立たせます。
解体~工事中の一部をご紹介
↑既存床を解体した後の様子。天井・床の状況は解体後に初めて判明することもあるため、現場監督がしっかりと管理します。
↑音漏れが起こりやすい既存の窓。マンションの規定を遵守しながら防音工事を行っていきます。
画像右側の既存収納はダクトスペースとして活用。
お部屋の状況に合わせた最適な施工方法を選択しながら工事を進めていきます
↑このように沢山の配管が通っている場合は、配管を守りながらギリギリまで、細かくグラスウールを敷いていきます。
↑防振ゴムを適切な位置に配置しながら防振床の施工を進めています。
↑ボードを重ねていく最中も配管がどこに通っているのか目印を書き、安全な位置にビス打ちを行います。
窓部分は、大規模修繕の可能性も考慮し、取り外しが可能な施工方法に
↑既存窓があった部分は、他の壁面とは別の施工を行います。
↑防音性能を担保しながらも、取り外しができるような構造になりました。
↑この壁面はコンクリート調のクロス仕上げ(下部)、ブラックのGCボード仕上げ(上部)となります。
無垢の建築素材「SOLIDO」を防音室の主役に。





天井・壁にGCボードを設置することでギターの反響を軽減




ご計画プラン
