はじめに
ピアノの練習は、演奏者にとって重要な日常の一部ですが、防音対策があれば近隣への騒音トラブルに発展することもあります。この記事では、防音室を検討する方のために「 「ピアノ専用防音室」の基礎知識、選び方、工事の流れ、そして費用感を詳しく解説します。
防音室が必要な理由
- 音漏れのリスク: ピアノの音は約95dB程と大きく、住宅街での木造や鉄筋コンクリートの住宅では音漏れが問題になりがちです。
- 練習の集中力、質の向上:音環境を整えることで、周囲を気にせず練習に集中できます。また、室内の響きを整えた練習室で練習する事で練習の質の向上を目指す事ができます。
- 近隣トラブルの防止:防音性能の高い防音室があれば、時間帯を気にせず演奏が楽しめます。
ピアノ防音室の選び方
1.設置スペースの確認
自宅の部屋に合わせて設置可能な防音室の種類とサイズを選ぶことが始まりです。アップライトピアノ用、大型のグランドピアノ用まで様々な防音室の選択肢があります。
2.遮音性能
「D値(遮音等級)」を基準に、どの程度の音を外に漏らさないようにするか防音の目標数値を設定し確認します。
- 簡易な防音室として施工する躯体遮音補強工事の防音室は:D-45程度
- 高い遮音性能を確保する為に防振浮き構造で作る防音室:D-55以上
3.用途や目的に合わせた設計
- 演奏だけでなく録音もしたい方:吸音材や音響設計が重要
- コストを抑えたい方:既製品の防音室や防音パネルを利用する方法も検討
防音室の工事の流れ
- 現地調査
自宅の構造や設置スペースを確認します。床の強度や天井の高さも重要なポイントです。 - 設計・プランニング
お客様のご要望をお聞きし、最適な遮音構造、防音室をご提案します。 - 工事開始
遮音壁や防音ドア、二重窓の設置を行います。必要に応じて床を含めた防振対策も実施。 - 完了・音漏れテスト
JIS規格の騒音測定手順にて測定用の音源と騒音計を使い実現した遮音性能の検証と確認を行います。さらにご希望があれば実際にピアノを演奏して、音漏れ具合もチェックします。
防音室の費用相場
防音室の工事費用は、仕様や部屋の大きさによって異なります。以下は一般的な目安です:
- 躯体遮音補強の防音室(6畳程度):250万円程度
- 浮き構造の防音室(6畳程度):330万円程度
- 収録用防音室:380万円以上
費用を抑えたいと考える方は、パネル式の中古防音室の購入や簡易型防音ブースの利用を選択される方もいらっしゃいます。
実際の事例紹介
【事例1:都内マンションに6畳の防音室を設置】
- お客様のご要望:アップライトピアノを使った夜間の練習が可能な部屋が欲しい
- 工事内容:D-65相当の遮音性能、防振2重構造の防音室
- 費用:360万円
- 結果:隣室・階下へD-65を実現
【事例2:一軒家にグランドピアノ用防音室を新設】
- お客様の要望:ピアノ教室の開設を検討した防音室
- 工事内容:D-60性能、防振2重構造の防音室。防音ドア・二重窓設置
- 費用:450万円
- 結果:室内の響きを調整し音響性能も高く、生徒からも好評
たくさんの施工例やお客様のインタビューを掲載しております。
おすすめの防音室メーカー
- 昭和音響♪ 株式会社昭和クリエイトのオーダーメイド防音室:完全カスタム可能
- ヤマハ「アビテックス」組立式防音室の定番:品質と信頼性で人気
よくある質問
Q.防音室の設置に許可は必要ですか?
A.基本的には許可は必要ありませんが、マンションなどでは管理組合に事前相談がございます。
Q.防音室は賃貸でも設置できますか?
- 簡易型、組立式の防音室なら設置可能な場合もあります。事前に大家さんや管理会社に確認してください。
まとめ
ピアノ防音室は、快適な演奏環境を実現するために不可欠な設備です。 当社では、お客様のニーズに合った最適な防音室をご提案・施工いたします。
お問い合わせは以下のフォームからお気軽にどうぞ!
防音室や防音設備、楽器練習をする為の空間作りはお気軽に昭和音響にご相談ください。
防音室の施工経験も豊富にありますので、ぜひ一度ご相談ください。
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