自宅が映画館に?!大型スクリーンで映画やライブを楽しめる、プライベートシアタールーム
今回は建築設計事務所様から最初のお問い合わせをいただきました。施主様からのご依頼で新築のRC造戸建てを建築するにあたり、スタジオ・シアタールーム・ホームバー・コントロールルームを造りたいとのご相談です。レコーディングやシアタールームで活躍するスピーカー等の音響機材も選定・配置をお願いしたいというご要望の元、防音工事を始め、住設・音響設備に至るまでトータルでお任せいただきました。
↑プロジェクターはゲームなどにも最適な高画質の「X3100i」を採用しました。映画館のようなチェアは、オーナー様のこだわりです。
↑モニターは140インチの大型サイズを使用。スピーカーや各配線の位置は事前に綿密な打ち合わせを重ねました。
↑こちらの防音室は、奥側からコントロールルーム・バーカウンター・シアタールーム・スタジオスペースと、多種多様な利用ができる空間になりました。
広々とした空間は、楽器演奏によるレコーディング、YouTube撮影ができる設計に
↑全体を白やベージュで統一した空間。梁を避けながら折り上げ天井とすることで天井高を上げ、音の拡散効果もあります。
↑グランドピアノと生ドラムセットを設置予定のスタジオスペース。壁と天井は吸音パネルで音の響きを調整しています。
↑スタジオスペースにはプログラミングで照明を操作できるDMX照明を取り付けます。
ホームパーティーやちょっとした休憩時に活躍するバーカウンターとシンク
↑今回は防音室以外にも住設機器のご依頼をいただきました。ご要望があれば防音室だけでなく、住設のご案内も可能です。
シンクはミラタップの「バーノ」を採用しました。
↑足元にはバーチェアに座った時に安心な足置き場も。こちらは弊社からご提案させていただきました。
↑バーカウンター横には、コントロールルームを覗けるFIX窓を設置しています。
コントロールルームではスタジオと連携して、レコーディングや配信ができる設計に
↑コインシデンス効果や太鼓現象を生じづらくするため、厚みの違うガラスを三重にし、ハの字になるよう設計しながらFIX窓を施工しました。
※コインシデンス効果…音の周波数と材質がそれぞれにもつ周波数が、一致した場合に共鳴して振動が大きくなる現象のことです。主に高音域の音波が共鳴することが多く見られます。
※太鼓現象…例えば二重構造のガラスの間に存在している空気層が、バネのような役割をし、特定の周波数で共鳴が生じて振動が大きくなる現象のことです。主に中~低音域にこの現象が生じやすくなります。
↑コントロールルーム内のデスクを含む家具の様子(施工は建築会社様)
RC造建物における湿式工法の防振床工事はこのような様子でした!
↑コンクリートを打設する前の様子。先に防振構造をつくってから、コンクリートを流し込みます。
↑コンクリートの強度を増すため、鉄筋を縦横に配置します。
↑コンクリートを打設している様子。生ドラムを演奏するための防音室には、湿式の防振床は相性抜群です。
↑コンクリート打設後の様子。
↑換気・空調設備に関しては、スタジオ内のNC値を低く抑えるための設計を行い、建物本体業者様と協業しました。
↑消音ダクトとなっているため音を吸収し、換気をしながらも音が漏れるのを防ぎます。
↑断熱・吸音効果のあるグラスウールを詰めていきます。
↑浮き構造を造るため、ボードを重ねていきます。床にもボードが敷かれました。
↑仕上げの合板フローリングを配置していきます。
ご計画プラン
スタジオ・シアタールーム・ホームバーの仕様概要
| 用途 | スタジオ・シアタールーム・ホームバー・コントロールルーム |
|---|---|
| 施工時期 | 2025年5月上旬〜7月上旬(実働28日間) |
| 建物構造 | RC造2階建て(約34帖) → 施工後防音室 約29.3帖 |
| 遮音性能 | 外部:D-70(開口部を除く) |
| 費用 | ※詳細はお気軽にスタッフまでお問い合わせください |
| 仕様 | 【天井】吸音パネル 【床】湿式工法+合板フローリング 【壁】クロス・吸音パネル 【開口部】鋼製防音ドア(D45)、インナーサッシ、FIX窓 【換気】防音仕様ダクトファン |
※詳細仕様やお見積りはお問い合わせください。
