工事の流れ

ハウスメーカー様の新築工事が始まり、早くも2ヶ月ほどが経過しました。屋根が完成し、外壁の下地も貼られています。いよいよ弊社施工部隊の出番となります。



躯体構造の遮音量・遮音性能を予測・分析した後、躯体側の遮音性能をピアノ防音室に必要な目標値まで向上させる為の躯体遮音補強工事を行います。



浮構造の要となる防振床に吸音材を敷き込んでいます。実はこの後防音室の目的や防音室の自重に応じて防振ダンパーや防振ゴムを敷き込みます。



音の特性として、周波数により様々な位相をもっています。 隙間間隔の距離や介在する空気量(空間の容量)に応じて吸音材の種類と量を設計します。やみくもに吸音材を多用しても意味がありません。



室内音響調整用として、天井に岩面吸音板を貼りつけています。主に中・高音域の調整材として使用しています。



照明器具はこのスタイルが人気です。SPOTは、水平360度・垂直180度回転し、レール上ならどの位置でもスライドし非常に効率よく明かりを取る事ができます。 ピアノ演奏時の手元や譜面を効率よく照らせます。オプションとしてつけたデスク兼本棚収納も効率よく照らせます。当然、お部屋の雰囲気作りを演出する為、調光スイッチにして、好きな明るさを選んで頂けます。



パインウッドのナチュラルタイプの棚板をつけています。 厚み25mmの物で、お客様の選択される任意の高さに取付けています。デスクとして、または収納として、または本棚として大活躍(予定)です。今回は3段階の高さ調整ができるようにしました。



換気扇と防音ドアです。24時間換気に対応した換気扇です。換気扇の外部は下の写真のような室外フードがついています。



室外フードは、防音室前室の条件により様々な形状・種類を設計します。写真の物はオーソドックスなタイプのものですが、柱や梁の形状にあわせて建築物と一体化させる方法もあります。



新築建物の工事完了と同時に(厳密に言うと少し前に) 弊社の工事も完了しました。建物新築という、最高のお悦びの場面に、ピアノスタジオを作る事で弊社も参加させて頂きスタッフ一同心より御礼申し上げます。
プロピアニストでらっしゃるお客様のご感想・頂いたお言葉



とても満足のいく防音室が出来上がり、担当の方には本当に感謝しています。 いろいろとありがとうございました。 都合が合うときなら、ご見学希望の方がいらっしゃれば、ご協力しますよ!
プラン
施工時期 | 2011年9月下旬~2011年10月中旬(14日間) | |
用途 | ピアノ防音室 | |
予算 | 230万円程度 | |
新築・リフォーム | 新築木造戸建 | |
部屋の広さ | 施工前 | 11.4㎡(6.9帖) |
施工後 | 9.7㎡(5.9帖) | |
防音性能 | 建物外へ | D-50(開口部を除く) |
隣接室へ | D-35(開口部を除く) | |
下階へ | D-45 | |
壁 | クロス | |
床 | 合板フローリング | |
天井 | ソーラトン | |
開口部 | 木製防音ドア、インナーサッシ |