コロナ禍もあり、最近はテレワークで仕事をする人が増えています。
しかし、いざテレワークするとなると、周囲の音が気になったり、オンオフの切り掛けができなくて困るといった問題を抱えている人もいるようです。
以前はテレワーカーが多く利用していたカフェなども、コロナ禍の今は利用者が減っており、自宅で行うケースがほとんどです。
そこで、今回は家庭内でテレワークをするケースに焦点を当て、防音対策の必要性について解説します。

家庭内でのテレワークで感じる5つの不満

新型コロナウィルス感染症対策としてテレワークを取り入れる企業が増えていることから、会社員・公務員の約半数がテレワークを実施しています。
感染症対策として、テレワークはある一定の効果が期待されていますが、実際に家庭内でテレワークを行なってみると、次のような不満を感じる人も多くいます。
仕事専用のスペースが確保できない
オンオフの切り替えが難しい
家族やペットが気になって仕事に集中できない
生活音が気になって仕事に集中できない
オンライン会議やお客様対応中の電話が外や別室に漏れるのが心配
こうした不満は、いずれもテレワークを実施する場所によるものと考えられます。
実際にテレワークが行われている場所は、リビングダイニングをはじめ、子ども部屋や押し入れ・クローゼット、トイレ、お風呂などさまざまです。
リビングダイニングでは、ほかの家族がくつろいでいるでしょうし、仕事中に話しかけられたりすれば集中力は保てません。
押し入れやクローゼットには、もともと入っていた荷物の置き場に困るでしょうし、囲われた空間ではキーボードを叩く音やビデオ通話の声などが反響しやすく、開けた場所では音がこもりやすいという問題があります。
トイレやお風呂の場合も個室感覚は得られますが、住宅事情によってはトイレが1カ所しかない場合もあり、家族が使用するたびに移動しなくてはなりません。水回り特有のひんやりした空間は、寒い季節には防寒対策も必要でしょう。タイルや鏡に音が反響して響き過ぎる点も困ります。
なかには中古の軽自動車などを購入し、DIYでテレワーク用スペースに作り替えたというケースもありますが、車両の購入費や駐車場代、電源の確保などを考えると実践できる人は限られてしまうでしょう。
このように家庭内でテレワークをするのに適した環境を整えるのはなかなか難しいものです。

家庭内でのテレワークで特に注意が必要なのは視界と音対策

5つの不満を解消し、理想的なテレワーク環境を整えるために重要なのは、視界と音の対策です。
子育て世代やペットのいる家庭では、子どもやペットの鳴き声、室内で走る音などが気になるでしょうし、仕事中に家族から声をかけられて集中力が途切れてしまうケースもあります。
小さな子どもがいる場合は、動きが気になって集中ができないということもあるでしょう。

仕事に集中できるように、視界を遮る

リビングなどで仕事をしている場合、気になるのが家族の存在です。テレビや家族の会話の様子などが視界に入ると、集中力も途切れがちになります。
テーブルの上に置いて前面と左右からの視界を遮るパーテーションの設置をおすすめします。周囲の音や、自分が出すキーボードのタッチ音も軽減できますし、使わないときは畳んで収納できて便利です。

防音の中でも遮音・吸音が重要

家庭内でテレワークを行う際に気になる音は、家族のものだけとは限りません。屋外からの騒音や、壁の薄い集合住宅では隣室の生活音が気になることも。深夜に仕事をする場合は、自分の足音が階下の住人の迷惑になる可能性もあります。
また、Web会議やお客様対応中の話し声が外に漏れているのでは、とプライバシーが気になる人もいるでしょう。
防音の方法は大きく分けると3種類あります。
遮音(音をさえぎる)
吸音(音を吸収する)
制振(音の振動を打ち消す)
この3つの中でも、テレワークで集中するために重要なのは遮音と吸音です。最近では、手軽に防音できる商品が多く出回っていますから、それらを活用するのも1つの方法です。

快適に家庭内テレワークを行うためにおすすめの音対策

ここからは遮音と吸音に効果が期待できるおすすめの音対策をご紹介します。

デスク周りを吸音材で囲う

できるだけ場所を取らずに仕事に集中しやすい静かなスペースを作るには、デスク周りを吸音材で囲うのがおすすめです。
吸音材を使えば、室内の生活音は吸収され、Web会議などの話し声も聞き取りやすくなるでしょう。外に音が漏れるリスクも軽減できます。
パーテーションタイプなら視界を遮ることもできるので、プライバシーも確保されます。
予算を抑えたい場合は、段ボールで囲いを作るのもおすすめです。
PCの左右・背面の3面を覆うように段ボールを囲います。段ボールが倒れてこないように、ブックエンドなどで押さえましょう。ブックエンドは100円ショップなどでも手に入ります。可能ならば段ボールの内側に吸音材を貼るとより効果的です。

ドアや窓はカーテンで音漏れ対策

音は空気の振動によって広がるものですから、ドアや窓などは音漏れ対策が必要です。厚手の防音カーテンなどでしっかり遮音しましょう。
窓はカーテンの左右をマジックテープで貼り付けたり、クリップで隙間を塞ぐのもおすすめです。
ドアは、前にカーテンや防音カーテンを取り付けるだけで、話し声などはある程度の軽減効果が期待できます。
隣の部屋への音漏れが気になる場合は、隣に面した壁面にタンスなど大きな家具を配置することで防音性が高くなります。可能ならば壁の上から防音壁を貼ってもいいでしょう。

足音対策にはカーペットを敷く

自分の足音が気になる場合は、防音カーペットなどを敷くのがおすすめです。
一般的なフローリングの床は、カーペット貼りの床より音が4倍響きやすいというデータもあります。椅子を引く音も意外と気になるものですし、椅子のキャスターで床が傷つくのも防げます。
パーテーションやカーテン、カーペットなど、はめるだけ、つけるだけの手軽にできる防音アイテムならば、防音工事ができない賃貸物件にも使えます。

作業中のヘッドホン・イヤホン使用は注意が必要

作業中に気になる雑音や騒音を紛らわせるために、ヘッドホンやイヤホンを活用する人も多くいます。好きな音楽を聴けば気分も向上しますし、作業も捗るかもしれませんが、注意点もあります。
WHO(世界保健機関)では、ヘッドホンやイヤホンを使用する場合、最大音量の60%程度までに止めることを推奨しています。
一般的なポータブルオーディオの音楽を聴く場合、最大音量の60%相当とされる70dB(賑やかな事務所程度の騒音レベル)を超えた音量を長時間聴き続ければ、聴覚への影響が懸念されます。
テレワーク中にヘッドホンやイヤホンで音楽を聴くことは、音のマスキング効果で周囲の騒音を和らげる効果が期待できますが、長期的に考えれば騒音自体を抑えるほうが効果的です。
音楽を聴いていた方が仕事に集中できるという場合は、音量に注意しましょう。

防音効果をより高めるには防音工事が最適

ここまで設置が簡単なアイテムを使った防音対策をご紹介してきましたが、もっとしっかりした防音効果が必要でしたら、防音工事をおすすめします。

リフォームなどのついでに防音工事を行うのがおすすめ

もし、ご家庭で近いうちにリフォームをする予定があるのでしたら、それに合わせて防音工事をするのもおすすめです。
コロナ禍が収束してテレワークをする必要がなくなったとしても、子どもの勉強場所や趣味スペースとして利用可能です。
オンオフの切り替えをしっかりつけたい場合も、リビングなどでパーテーションを設置して擬似的な個室スペースを作るより、個室の防音スペースを仕事専用にすることで、仕事と生活のバランスを取りながら快適に仕事ができるでしょう。

テレワークの集中力を持続させるために防音は必要

コロナ禍で家庭内テレワークをする人が増えていますが、家族とのやりとりや外からの騒音で仕事に集中できなかったり、仕事上の大事な話が外へ漏れないかなど心配な点もあります。
テレワークを快適に行うには、集中力を欠かせる原因になりやすい視界や音への対策が重要です。
吸音材つきのパーテーションや防音カーテン・カーペットなどのアイテムを使えば、手軽に対策できるでしょう。
しかし、より確実な防音が必要な場合は、防音工事がおすすめです。防音性能や広さなどによって費用はさまざまですが、気になる方は一度専門店に問い合わせてみることをおすすめします。