施工後
新築建物の工事完成に合わせてドラムスタジオを造りました。またコントロール・ルームを設けることで、レコーディングスタジオとしても機能します。
今回のお客様は、プロの音響の仕事をされている方で、部屋の音響(ルームアコースティック)について何度もお話を重ねながら施工させて頂きました。
ドラムを含めた和太鼓などの打楽器は、大きな振動と共に重低音を発生させます。
防音構造全体にも言える事ですが、基本となる床版の固有振動数が、音源となる楽器の周波数と比較して問題とならない、またはなりにくい差を設計し、振動を高いレベルで減衰する防振床を作ります。
コントロール・ルームを隣接して、ブースとアイコンタクト出来るようにFIX窓を取り付けています。 このような窓は小スペースのプライベート・レコーディングスタジオでは、多く頂くご要望の一つです。 |
遮音構造の一部天井にロールスクリーンの格納BOXを埋設しています。必要に応じてスクリーンを下せば、大音響に対応するシアタールームへ様変わりします。コンサート映像やプロモーションビデオを流して、憧れのメジャーバンドとセッションする事も可能です。
施工前~施工中
コントロール・ルーム側にPSを設けました。
設備のメンテナンスはもとより、PS部分そのものが建物外部へ繋がる配管貫通経路において(音漏れの原因になりうる穴について)、消音ボックスとして機能する設計となっています。
プラン
施工時期 | 2012年9月上旬~2012年10月下旬(24日間) | |
用途 | ドラム演奏音源の収録 | |
予算 | 350万円程度 | |
新築・リフォーム | 新築と同時工事 | |
部屋の広さ | 施工前 | 10.5㎡(6.3帖) |
施工後 | 8.9㎡(5.3帖) | |
防音性能 | 建物外へ | D-70 |
隣接室へ | D-55 | |
上室へ | D-50 | |
下室へ | ||
壁 | 生地巻き吸音、クロス | |
床 | 無垢フローリング | |
天井 | 生地巻き吸音(吸音パネル) | |
開口部 | 鋼製防音ドア+木製防音ドア |