
【完全ガイド】自宅に理想の防音室をリフォーム!費用相場・注意点・業者選びの秘訣
「もっと気兼ねなく楽器の練習がしたい」「大音量で映画や音楽を楽しみたい」「静かな環境で仕事に集中したい」そんな願いを叶えるのが、自宅の防音室リフォームです。
マンションでも戸建てでも、新築・中古を問わず、お住まいの一室を快適な音響空間へと生まれ変わらせることができます。しかし、一言に防音室と言っても、目的や建物の状況によって最適なプランは異なります。
本記事では、防音室リフォームを検討中の方へ、計画段階で知っておきたい基礎知識から費用相場、後悔しないための注意点、信頼できる業者の選び方まで、防音工事の専門家が徹底解説します。
防音室リフォームはこんな方におすすめ!タイミングとメリット
防音室の設置は、リフォームのタイミングが絶好の機会です。
- お引越し前のリフォーム: 物件購入後、ご入居前に防音工事を行う場合、壁紙の張り替えや水回り設備の交換など、他のリフォームと同時に進めることで、工事期間の短縮や費用の効率化、打ち合わせの手間を一本化できるメリットがあります。デザイン性の高い防音工事業者であれば、防音室を含めた住まい全体のトータルコーディネートも可能です。
- お住まい中のリフォーム: 現在お住まいの住宅の一部屋を防音室にリフォームすることももちろん可能です。生活しながらの工事にも対応できる業者が望ましいでしょう。
理想の住まいを実現するデザイン提案
デザイン力のある防音工事業者なら、単に音を防ぐだけでなく、お客様のライフスタイルに合わせた快適でおしゃれな空間を提案できます。専門の建築士やインテリアコーディネーターが、イメージしやすい完成予想パースを作成し、夢に描いた理想の住まいづくりをサポートします。
- より詳しい防音室の設計・デザインについてはこちら: https://www.showaonkyo.com/design-2/

自宅防音室の無限の可能性!使い方・楽しみ方アイデア集
防音室があれば、音に関するあらゆるストレスから解放され、充実した時間を過ごせるようになります。
- 自宅で熱唱!本格カラオケルーム インターネットカラオケシステムを導入すれば、いつでも気兼ねなく熱唱できます。家族や友人を招いてのカラオケパーティーも夢ではありません。日頃のストレス発散にも最適です。
- 映画館の感動を自宅で!大迫力ホームシアター 大型モニターやプロジェクターを設置し、音響システムにこだわれば、そこはもうプライベートシアター。映画の醍醐味であるサウンドを心ゆくまで楽しめます。好きなアーティストのライブ映像も、臨場感たっぷりに味わえます。
- オーディオ・シアタールームのご検討はこちら: https://www.showaonkyo.com/audio-room/
- 音楽漬けの日々を!楽器演奏・バンド練習スタジオ 防音室の最も代表的な用途が楽器練習です。時間を気にせず練習に打ち込める環境は、上達への近道。広めの空間を確保すれば、仲間とのバンド練習やセッションも可能です。
- 楽器用防音室のご検討はこちら: https://www.showaonkyo.com/soundoroof-room/
- 没入感MAX!ゲーム・動画配信・ライブ配信拠点 オンラインゲームの世界に深く没入したり、大声でゲーム実況をしたり、自宅からライブ配信を行ったり。通信環境を整えれば、クリエイティブな活動拠点としても活用できます。
- その他、使い方は自由自在!
- 鳴き声の大きなペットのための防音対策
- とにかく静かに過ごしたい方のための安眠ルーム
- 集中して運動できるパーソナルトレーニングルーム
あなたの趣味やライフスタイルに合わせて、防音室の使い方は無限に広がります。
防音室の性能を左右する!床の構造と重要性
防音室、特に楽器演奏や重低音対策には、床の防音構造が非常に重要になります。大きく分けて2つの工法があります。
- 床解体・防振床工法(天井高を確保したい場合)
- 特徴: 既存の床を解体し、建物の基礎から新たに防振床を構築します。廊下面より床が低くなるため、その分、防音室内の天井高を確保できます。室内の空気容量が増え、音響的にも有利になる場合があります。
- 床上防振床工法(工期・予算を抑えたい場合)
- 特徴: 現在の床の上に、必要に応じて補強を施し、防振床を構築します。既存床から10~15cm程度、防音室内の床が上がります(その分、天井高は低くなります)。組立式防音室の床構造と似ており、床解体がない分、工期と費用を抑えられる場合があります。


どちらの工法が適しているかは、建物の構造や求める防音性能、ご予算によって異なります。専門業者とよく相談しましょう。
- リフォーム式防音室の無料お見積りはこちらから: https://www.showaonkyo.com/contact/
後悔しない防音室リフォーム!押さえるべき重要ポイント
防音室は専門性の高い工事です。計画段階で以下のポイントをしっかり確認しましょう。
- 信頼できる業者か?建設業許可の有無は最低限チェック! リフォーム業者や防音専門業者の中には、残念ながら建築に関する知識や経験が浅い業者も存在します。特に500万円以下のリフォーム工事は建設業許可がなくても法的には施工可能ですが、大切なお住まいの工事です。少なくとも建設業許可を保有しているかは必ず確認しましょう。安心して任せられる業者選びが、防音性能と同じくらい重要です。
- どの程度の防音性能が必要か?「デシベル」と「遮音等級」を理解する まず、「どれくらいの音を」「どの程度まで静かにしたいのか」を明確にする必要があります。
- デシベル(dB)とは? 音の大きさを表す単位です。数値が大きいほど音が大きいことを示します。以下は生活音の目安です。
- 10dB:ほぼ無音
- 30dB:ささやき声、深夜の住宅街
- 50dB:静かな事務所、エアコンの音
- 70dB:掃除機、騒がしい街頭
- 90dB:犬の鳴き声(間近)、カラオケ店内
- 100dB:電車通過時のガード下
- 120dB:オーケストラの強演奏(最前列) 一般的に50dBを超えると「うるさい」と感じ始めます。楽器の場合、ギターが約80dB、ピアノが約100dB、ドラムは約120dBにもなります。
- 遮音等級(D値・Dr値)とは? 壁や床などがどれだけ音を遮断できるかを示す数値です。例えば、100dBの音を40dBまで下げたい場合、差引60dBの遮音性能が必要となり、これはD-60(またはDr-60)の遮音等級に相当します。 ただし、重要なのは**「既存建物の遮音性能 + 防音室の遮音性能 = 目標の遮音性能」という単純な足し算にはならない**ということです。音の周波数特性や建物の構造、施工精度など、多くの要素が絡み合って初めて設計通りの遮音性能が実現されます。これが防音工事の難しさであり、専門性が求められる所以です。
- 建築音響について、さらに詳しくはこちら: https://www.showaonkyo.com/bouongizyutu-html/
- デシベル(dB)とは? 音の大きさを表す単位です。数値が大きいほど音が大きいことを示します。以下は生活音の目安です。
- 防音室の用途を明確にする(楽器の種類、録音の有無など) 必要な防音設計や使用する資材は、防音室の用途によって大きく異なります。
- 楽器の種類: ピアノ、ギター、ドラムなど、楽器によって発生する音の大きさや周波数特性が異なります。
- 音の伝わり方: 空気を通して伝わる音(空気伝播音)と、床や壁の振動として伝わる音(固体伝播音)では対策が異なります。特にドラムなどの打楽器は固体伝播音への対策(浮き床構造など)が重要です。
- 録音の有無: 録音を目的とする場合、外部からの騒音を完全にシャットアウトし、室内の不要な反響を抑える吸音処理も重要になります。
防音室の無料見積り・ご相談はこちら: https://www.showaonkyo.com/contact/

気になる防音室リフォームの費用相場
防音室の設置費用は、部屋の広さ、求める防音性能、工事内容(解体、床下補強の有無など)によって大きく変動します。一般的に、坪あたり100万円前後が一つの目安となりますが、あくまで参考価格です。
- 例:6畳の部屋をピアノ防音室にリフォームする場合
- 戸建て(浮き構造の場合): 約330万円~
- マンション(浮き構造の場合): 約300万円~
- 費用を抑えた躯体遮音補強の場合: 約230万円~250万円程度
費用だけで判断するのは危険!
高額な費用をかければ高性能な防音室が作れるとは限りません。目的を明確にし、適切な対策を施すことで、費用対効果の高い防音室が実現できます。
失敗しないための鉄則:
- 必ず複数の業者から見積もりを取る。
- 担当者と直接面談(またはオンライン面談)し、提案内容や会社の姿勢を確認する。
防音室の施工は信頼できる専門業者へ
防音室の設計・施工には、高度な専門知識と豊富な経験が不可欠です。DIYや一般的な建築業者への依頼では、期待した防音効果が得られないばかりか、建物の構造に悪影響を及ぼすリスクも伴います。
弊社のような防音工事専門業者は、音の特性や建物の構造を熟知しており、お客様の目的やご要望に最適な防音プランをご提案できます。
- ハウスメーカーで新築をお考えの方へ: 建物はハウスメーカー、防音室は専門業者という分業も可能です。弊社ではハウスメーカーのご紹介も承っております。
- 詳しくはこちらから: https://www.showaonkyo.com/contact/




【重要】在宅での防音工事は特に業者選びを慎重に!
お住まいになりながらの防音工事では、約2週間程度、業者がご自宅に出入りすることになります。共働き世帯などでは、業者に鍵を預けて工事を進めるケースも少なくありません。
信頼できる業者か、以下の点を確認しましょう。
- 鍵を預けても安心できるか? 業者の体制や担当者の人柄は重要です。
- 工事管理体制は万全か? 特に遠方の業者に依頼する場合、設計監理や工事管理を自社で責任を持って行っているか確認が必要です。下請け業者への丸投げ(建設業法で禁止されています)は、工事の品質低下や責任の所在が不明確になるリスクがあります。
万が一、工事が予定通りに進まなかった場合の対応も含め、しっかりとコミュニケーションを取り、信頼関係を築ける業者を選びましょう。
最後に
理想の防音室は、あなたの暮らしをより豊かで快適なものにしてくれます。この記事が、後悔のない防音室リフォームを実現するための一助となれば幸いです。
ご相談・お見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。

- この記事を書いた人
- 津江 大作(建築音響技術責任者)|株式会社昭和クリエイト 昭和音響♪
- 防音室や楽器練習室の設計・施工の実績多数。建築と音響をつなぐ専門家として、快適な音環境をご提案しています。
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